「マッサージで、EDや中折れは良くなるの?」
男性専用のサロンを営んでいると、
この質問をよくいただきます。
マッサージは気持ちがよく、心と
体をゆるめてくれるものですが、できることと、
できないことがあります。
この記事では、30年以上の臨床経験をもつ
看護師として、マッサージとEDの関係を
正直にお伝えしたうえで、
安全なセルフマッサージのやり方、
根拠のあるセルフケア、受診の目安をまとめます。
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マッサージでEDは治る? 先に知っておきたいこと

MSDマニュアルによると、EDの多くは
陰茎の血管や神経の問題によるもので、動脈硬化や
糖尿病、一部の薬などが主な原因です。
こうした原因そのものを、マッサージで
治すことはできません。
また、マッサージがEDを
治療するという十分な科学的根拠は、現時点では
確認できていません。
そのため、マッサージはEDの治療ではなく、体と
心をゆるめるためのセルフケアと考えてください。
それでもマッサージに意味がある理由
MSDマニュアルでは、
うまくいくか不安になる気持ちやストレス、
うつなどの心の状態も、
EDの原因になるとしています。
一度の失敗から「また失敗したら」と緊張し、
その緊張がさらに勃起を妨げる、
という悪循環もよく見られます。
体をゆっくりほぐす時間は、
こうした緊張をゆるめるきっかけになります。
また、脚のだるさや冷えを和らげ、
心地よく眠りにつく助けになると感じる人も
多いでしょう。
やさしく行うセルフマッサージ|足先から太ももへ
セルフマッサージは、入浴後など体が
温まっているときに、「気持ちいい」と
感じる程度の力で行います。
強く押したり、痛みをがまんしたりする
必要はありません。
1.足裏(1分)
両手の親指で、土踏まずを中心に、
かかとからつま先に向かってゆっくり
押していきます。
2.ふくらはぎ(1分)
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、歩くたびに
足の血液を心臓へ押し戻すポンプの
役目をしています。
足首からひざに向かって、両手で
包むようにさすり上げます。
3.太もも(1分)
ひざから脚のつけ根に向かって、太ももの前と内側を
手のひら全体でさすり上げます。
4.お尻と腰まわりのストレッチ(左右30秒)
いすに座り、片方の足首を反対のひざにのせ、
背すじを伸ばしたまま、上体をゆっくり前に倒します。
お尻から太ももの裏が伸びるのを感じながら、呼吸を
止めずに行います。
セルフマッサージの注意点
- 脚のつけ根(そけい部)には太い血管や神経が通っているので、強く押さない
- 皮膚に傷や湿疹、痛みがある場所は避ける
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいる方、持病のある方は、主治医に確認してから行う
MSDマニュアルでは、脚の深い静脈に
血の固まりができる「深部静脈血栓症」で、
ふくらはぎの腫れ、痛み、押したときの痛み、
熱っぽさが出ることがあるとしています
(MSDマニュアル「深部静脈血栓症」)。
片方の脚だけが急に腫れて痛むときは、
マッサージをせず、すぐに医療機関を
受診してください。
胸の痛みや急な息切れがあるときは、救急車を
呼ぶことも考えてください。
研究で効果が示されたセルフケア|骨盤底筋トレーニング

マッサージと違い、研究で効果が
示されているセルフケアもあります。
イギリスで行われた研究では、EDのある男性が
骨盤底筋のトレーニングを続けたところ、
約4割の人で勃起の働きが正常に戻ったと
報告されています
(Br J Gen Pract. 2004)。
骨盤底筋は、おしりの穴のまわりから陰茎の根元を
支える筋肉です。
- おしっこを途中で止めるようなイメージで、おしりの穴をキュッと締める
- そのまま5秒キープして、ゆっくりゆるめる
- これを10回、1日2〜3セット
- 実際におしっこを止める練習はしない(あくまで締める感覚をつかむためのたとえです)
食事や運動もあわせた生活の整え方は、
ED・中折れと生活習慣の記事でくわしく
紹介しています。
マッサージと一緒に見直したい毎日の習慣
- 座りっぱなしを避け、30分〜1時間に1回は立ち上がる
- ウォーキングやスクワットで、下半身の筋肉を動かす
- 6時間以上の睡眠を確保する
- タバコをやめ、お酒は量を決める
マッサージは入浴後に行うと、体が
温まっていて気持ちよく続けやすくなります。
座りすぎについては座りすぎとED・中折れの記事、
眠りについては睡眠とED・中折れの記事で
解説しています。
こんなときは、泌尿器科へ

- 中折れや、勃起しにくい状態が数か月続いている
- 朝や夜中の勃起を、ほとんど感じなくなった
- 急にEDになった
- 糖尿病や高血圧などの持病がある、または健康診断で指摘されている
EDは、心臓や血管の病気の
サインのことがあります。
セルフケアだけで様子を見続けず、早めに泌尿器科で
相談してください。
胸の痛みや息切れを伴うときは、
すぐに受診が必要です。
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まとめ
マッサージは、EDそのものを
治すものではありませんが、体と
心の緊張をゆるめるセルフケアとして役立ちます。
足先から太ももへ、気持ちいい程度の力でやさしく
行い、片脚の急な腫れや痛みがあるときは行わずに
受診してください。
研究で効果が示されている骨盤底筋トレーニングや、
生活習慣の見直しと組み合わせることが大切です。
サロンで多くの男性の体に触れてきた私だからこそ、
「マッサージだけで治る」とは言いません。
気になる症状が続くときは、
泌尿器科での相談もあわせて考えてみてください。
参考

コメント
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